食品特許を読みあさろう

食品関連の特許をアレコレ読んで紹介します

花王 レトルトパウチの箸穴にスリットを入れて滑り止めにする

レトルトカレーなどの袋の上に付いてる箸を入れて持ち上げる穴を改良したよ、という特許です。

レトルトカレーを温めた際、熱くてお湯から取り出しにくい、という経験はないでしょうか?そこで、パウチの上部に穴が開けらていて、そこに箸を通して持ち上げられるようになっている商品もあります。正直、僕はあの穴を使ったことないんですけども。。「あちっ」とか言いながら素手で頑張るタイプなので。

 

さておき、発明者はこの穴を改良しています。穴の外側にスリットを入れることで、箸がつるっと滑るのを防ぐことができます。

 

本当にちょっとしたことなのですが、これでも特許として認められています。

ところで、特許権者は花王です。花王はレトルト食品を販売していないと思うのですが。。。今後、販売するのでしょうか?それともライセンスして特許収入を得よう、ということでしょうか?今後、レトルトパウチの箸穴にスリットが入っていないか、注目してみようと思います。

 

【特許番号】

P5021353

【名称】

レトルトパウチ

【特許権者】

花王株式会社

【課題】

熱い容器や熱湯に手指を直接近づけることなく、簡易な構成によって、容易且つスムーズにレトルトパウチ食品を熱湯から取り出すことを可能にするレトルトパウチを提供する

【請求項】

可撓性を有する合成樹脂フィルムを貼り合せて形成した袋本体に内容物を密封収納し、熱湯の中で温めて使用するレトルトパウチ食品に用いるレトルトパウチであって、

 少なくとも袋本体の2辺部に形成されたシール領域が交差する角部領域に、貫通穴が形成されており、該貫通穴には、開口周縁から外側に向けて延設するスリットが切り込まれており、箸を該貫通穴に挿入することで前記箸が保持可能とされており、 且つ前記スリットは、前記角部領域の前記貫通穴の開口周縁から当該レトルトパウチの対角方向の外側に向けて、その幅を徐々に狭くした鋭利な楔状に形成されているレトルトパウチ。