サンスター ブロッコリーとキャベツの汁でビフィズス菌を増やす
特許出願を準備する際、先行文献の調査をします。過去に出願された文献に記載しされている事柄は、特許として認められないからです。
そういうときに、何の目的で出願したか、特許権者にどんな利益があるのか、なんでこんな研究したの?って思う文献が見つかります。で、それが自分の特許出願の壁になったりします。すごくイラッとするものです。
数年前に植物性乳酸菌が流行りましたが、その研究開発者はこの文献にイラッとしたのではないでしょうか?植物性乳酸菌の培養方法の少なからぬ範囲を公知にしてしまっているように思われます。この特許自体には大した価値はないですが。
【特許番号】
P5093938
【名称】
ビフィズス菌増殖促進剤、ビフィズス菌増殖促進作用を有する食品及び食品素材並びにビフィズス菌を増殖させる方法
【特許権者】
サンスター株式会社
【課題】
既知のビフィズス菌増殖促進物質の多くは、実際の効果が低かったり、腸内細菌に対する選択性が低くビフィズス菌以外の有害菌に利用され、有害ガスを発生させるものもある。また、それらの製造方法が煩雑であったり高価であるなど、必ずしも満足できるものでなっかった。
上記したような欠点のない、高いビフィズス菌増殖促進活性を持ち、安価で容易に製造でき、さらに食品衛生上安全性が高いビフィズス菌増殖促進物質を含有するビフィズス菌増殖促進剤、並びに、ビフィズス菌増殖促進作用を有する食品及び食品素材を提供する。
【請求項】
ブロッコリーの野菜汁、その濃縮液、又は当該濃縮液の乾燥物、及びキャベツの野菜汁、その濃縮液、又は当該濃縮液の乾燥物を用いてビフィズス菌を増殖させる方法。